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山手線と京浜東北線がストップした朝 ― 田町の電力トラブルで起きた長い一日

1月16日の早朝、首都圏を走る山手線と京浜東北線が突然止まりました。田町駅近くの電力トラブルが原因で、始発から長時間の運転見合わせに。現場で何が起きていたのか、時系列で振り返ります。

January 16, 2026 | 9 views
山手線と京浜東北線がストップした朝 ― 田町の電力トラブルで起きた長い一日

いつも通りの朝が、突然止まった

1月16日の朝、通勤や通学のために駅へ向かった多くの人が、思わぬ光景に足を止めました。改札前に表示されたのは「運転見合わせ」の文字。山手線と京浜東北線が、始発から動いていなかったのです。


山手線と京浜東北線は、東京の移動を支える“日常そのもの”のような存在です。その2路線が同時に止まるという事態は珍しく、駅構内は早い時間から戸惑いと緊張感に包まれていました。

運転見合わせで混雑する朝の駅
souce - https://www.yomiuri.co.jp/national/20260116-GYT1T00168/

朝の駅では、突然の運転停止に多くの人が足を止めていました

原因は田町近くの電力トラブル

JR東日本の発表によると、トラブルが起きたのは田町駅周辺の変電設備でした。午前4時前、始発運転に向けて架線へ送電を行おうとしたところ、うまく電気を送ることができなかったということです。

列車を安全に走らせるためには、安定した電力供給が欠かせません。そのため、この時点で両路線は始発から全線で運転を見合わせる判断が取られました。

一度は動いたものの、再び停止

その後、復旧作業が進み、午前7時20分頃には京浜東北線だけが一時的に運転を再開しました。少し安堵した利用者も多かったはずです。

しかし、その安心は長くは続きませんでした。午前8時頃、今度は山手線へ送電を試みた際、田町駅近くの電気設備から煙が出ているのが確認されました。

田町駅近くで確認された煙

田町駅付近の電気設備から煙が確認され、安全確認が優先されました

安全を最優先するため、京浜東北線も再び全線で運転を見合わせることになり、現場は再び緊張した空気に包まれました。

線路を歩いて駅へ向かう乗客たち

この影響で、駅と駅の間で列車が止まってしまうケースも発生しました。車内で待機していた乗客は、係員の案内に従い、線路上を歩いて近くの駅まで移動する対応が取られました。


線路を歩いて移動する乗客

係員に誘導され、線路上を歩いて駅へ向かう乗客

普段は立ち入ることのない線路上を歩くという非日常的な体験に、不安そうな表情を浮かべる人もいれば、静かに状況を受け入れて進む人の姿も見られました。

街中に広がった影響

駅の外でも混乱は広がりました。一部の駅前では人が歩道にあふれ、警察官がロープを使って人の流れを整理する場面も見られました。バスやタクシーに利用者が集中し、周辺の交通にも影響が出ました。

都市の交通がいかに鉄道に支えられているかを、改めて実感させられる光景でした。

少しずつ戻ってきた「いつもの風景」

午後に入ると、復旧作業と安全確認が進み、運転再開の知らせが入ります。山手線の内回りは午後0時40分頃、京浜東北線は午後0時45分頃に再開しました。

そして午後1時8分頃、最後まで調整が続いていた山手線の外回りも運転を再開。長い一日を経て、ようやくいつもの運行が戻ってきました。

運転再開後、少しずつ日常を取り戻す駅の様子

運転再開後のホーム

これから求められること

JR東日本は現在、今回のトラブルの詳しい原因を調査しています。また、国土交通省も、原因の究明と再発防止策を早急にまとめるよう求めています。

毎日当たり前のように利用している電車も、ひとつの設備トラブルで大きく状況が変わることがあります。だからこそ、安全確認を最優先にした判断は重要ですが、同時に、安定した運行を支えるための設備管理や点検体制の重要性も改めて浮き彫りになりました。

この日の朝、駅で足を止めた人、別のルートを探した人、予定を変更せざるを得なかった人。それぞれにとって、いつもとは違う一日になったはずです。日常の裏側で支えられている鉄道インフラについて、少し立ち止まって考えるきっかけになった出来事だったのかもしれません。


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